財団法人・日本テニス協会(JTA)、社団法人・日本プロテニス協会(JPTA)、社団法人・日本テニス事業協会(JTIA)、日本女子テニス連盟(JLTF)が1998年(平成10年)に制定。
日付は気候的に全国各地でテニスを楽しくプレーするのに最適な日として、当時の「秋分の日」(9月23日)を記念日としたもの。
国民の祝日「秋分の日」は昼と夜の長さがほぼ同じになる9月23日頃で、近年では9月22日または9月23日となる。「テニスの日」は9月23日となっている。
テニスの普及・発展を強力に推進することが目的。また、テニスの楽しさ・面白さをさらに多くの人たちに広めて、健康で明るく生き甲斐ある社会づくりに寄与したい、世界の競技会で活躍できる選手を数多く育てたいとの思いも込められている。
この日を中心として、全国各地で様々なテニスのイベントが開催される。また、「テニスの日」オリジナルチャームなどイベント関連グッズの販売も行われる。
「秋分の日」を「テニスの日」に定めるに当たっては、語呂合わせの10月24日(テン・ニス)や10月10日の「体育の日」、ジャパンオープン最終日、全日本選手権最終日など様々な意見が出されたが、関係諸団体の代表で構成した制定準備会で十分討議を重ねた結果、まず当日が誰もが楽しめる国民の祝祭日であること、北海道から九州・沖縄まで全国各地で同時に楽しくプレーするために気候的に最適であることなどを考慮に入れて選定された。
同年の1998年には、テニスを広め、強い選手を育てていくために諸団体の代表が一同に会する「日本テニス振興協議会」が発足した。また、「テニスの日」の実施に関する諸行事は「テニスの日実行委員会」を設け、それぞれの地域や地区の事情に合った行事を企画する。
全国のテニス施設の開放をはじめ、選手や指導者による「一日体験」「一日入門」「テニスと触れ合う遊び」などを実施するほか、選手とファンの交歓会、将来プレーヤーを志す子供たちと選手のコミュニケーションの機会を設け、テニス愛好者の新規創出と育成を図る。
「テニスの日」各種活動を推進する「テニスの日推進協議会」は、事務局を東京都新宿区霞ヶ丘町に置く。同協議会は「テニスの日」を通じて日本テニス界の活性化を図り、国民スポーツとしてのテニスの普及及び啓発事業を推進し、テニス界の発展と健全で心豊かな国民生活の向上に寄与することを目的とする。
「テニスの日」を通じ、テニスを全国に生涯スポーツとして広める、愛好者の新規創出とジュニアの育成を図る、国際親善を推進する、ボランティア活動にて社会に貢献するなどの事業を行う。
同協議会は「テニスの日」のポスター制作も行っている。2024年(令和6年)は「テニス祭り」として、月刊少年チャンピオンにて連載中の作者KASAのテニス漫画『BREAK BACK』のイラストとなっている。ポスターにおけるキャッチコピーは「始めよう!続けよう!もっとテニスを!!」である。
テニス(tennis、庭球)は競技スポーツとして長い歴史を持ち、現在、トップ団体の国際テニス連盟(ITF)には196ヵ国・地域が加盟する国際競技であり、オリンピック実施競技になっている。
なおかつ、戦いが激しい競技スポーツでありながら、幼児から高齢者まで男女を問わず様々な人たちが同一の競技施設で一緒に楽しめるという最も安全な「生涯スポーツ」である。