大阪府大阪市中央区に本社を置き、名木の調査や研究、保全活動、イベントなどの事業を手がける銘木総研株式会社が制定。
日付は数字の「1」を「木」に見立てると「1」が2つで「林」、「1」が3つで「森」となり、一本一本の木のつながりを連想させることから11月1日としたもの。
同社では一本の木に焦点をあて、その木にまつわる伝承や文化を広めることで、自然への感謝とともに地域の活性化を目指している。名木のことをより多くの人に知ってもらい、ともに楽しめる記念日にしていくのが目的。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
名木(めいぼく)とは、すぐれて立派な木、由緒のある名高い木などを意味する。名木として、静岡県島田市の「頼朝杉」や千葉県安房郡鋸南町の「頼朝桜」、神奈川県足柄下郡湯河原町の「土肥の大椙(おおすぎ)」、静岡県熱海市の「来宮神社の大樟(おおくす)」、神奈川県川崎市麻生区の「禅寺丸柿の原木」などがある。
日本は森や林が近い山村などで木と深い関わりを持ってきた。そして、日本各地の木の中には名木と呼ばれ、由緒ある「いわれ」を持つ木がたくさんあり、地域のシンボルとして人々の心のよりどころとなっている。
しかし、人口減少や高齢化が進み、地域の人たちの関係性が薄くなり、文化の伝承が難しくなっている。その結果、名木の「いわれ」も忘れ去られつつある。
そこで同社は、日本各地の名木の所在地・種類・樹齢などを調査し、その「いわれ」と関連する歴史や文化を深掘りする。そして、その名木を中心とした地域の歴史や文化の価値を高めていく。
その他にも、同社では名木を後世に伝えるため、名木の保全事業や倒木の危険度調査、地域イベントへの参加、名木に関する展示、名木や間伐材を利用した商品の開発・販売などを行っている。