京都府京都市下京区に事務局を置き、内分泌代謝学に関する研究の進歩普及を図る一般社団法人・日本内分泌学会が制定。
日付は代表的なホルモンであるアドレナリンを発見した高峰譲吉(たかみね じょうきち、1854~1922年)博士の誕生日(嘉永7年11月3日)から。日本内分泌学会の公式キャラクター「ほるもん」にちなみ、記念日の名称を「ほるもんの日」とした。
ホルモンや内分泌疾患に関する正しい知識を一般に広め、早期診断・治療につなげることが目的。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
日本内分泌学会(The Japan Endocrine Society:JES)は、1925年(大正14年)に設立された学会で、内分泌代謝学に関する学術大会・講演会・その他研究集会の開催、学会誌など出版物の刊行、国内外の関連学術団体との連絡・提携、研究の奨励・助成、研究業績の表彰などの事業を行っている。
「ほるもん」は、受容体をモチーフにしたキャラクターである。アンテナをピンとたてて、色々な情報を受け取りながら、このアンテナがプロペラにもなり、人間の体内を自由に飛び回る。小さい等身のキャラクターが人間に様々な影響を与えるという部分は、ホルモンの働きと通じる。
ホルモン(hormone)とは、体内で特定の器官で合成・分泌され、血液など体液を通して体内を循環し、別の細胞や器官の活動に影響を及ぼす物質の総称である。非常に微量で効果があり、体の色々な機能の調整を行うのが特徴である。
「ホルモン」という名前は、「刺激する・興奮させる」という意味の古代ギリシア語「ὁρμᾶν(hormān)」に由来する。ホルモンを分泌する器官を内分泌器官(endocrine organs)と呼ぶ。
体内には100種類以上のホルモンが存在するとされ、副腎髄質ホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンの他、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性腺ホルモン、成長ホルモン、インスリンなど様々なホルモンが発見されている。