ヘコアユの日(11月11日 記念日)

北海道札幌市中央区にある都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオ サッポロ)」が制定。

日付は魚の「ヘコアユ」が水中で逆立ち姿で泳ぐ姿が数字の「1」に似ていること、急ぐ時は通常の魚のように横向きで泳ぐ姿が漢字の「一」に似ていること、また群れで暮らす習性などから1年間で最も「1」が多い11月11日を記念日としたもの。

ヘコアユ

「ヘコアユ」は鱗がなく甲板(こうばん)と呼ばれる固い板状の組織に覆われている魚で、頭を下にして縦になって泳ぐのが最大の特徴。

同館で展示している人気生物である「ヘコアユ」について、生態も含めより多くの人に知ってもらうことが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

ヘコアユの日

記念日の認定を記念して同年11月11日(土)に同館で「ひらひらヘコアユまつり」のイベントが開催された。ヘコアユの特徴をワークショップや解説プログラムなどを通して楽しく学べる1日限定の特別イベントである。

AOAO SAPPOROのロゴ

水族館「AOAO SAPPORO」は、商業施設・超高層マンションなどからなる複合ビル「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」内にあり、4階から6階を占める。モユクはアイヌ語で「タヌキ」を意味する。同館は「まちなかにある自然の入り口」として、青々とした地球を感じられる展示施設である。

テーマは「生命のワンダー ~みえないものがみえてくる~」である。営業時間は10:00~22:00。ペンギンなどの生物展示に加え、水族館の裏側であるバックヤードの公開や、広大な海の世界にいるような没入感を味わえるデジタルアート、熱帯の緑が豊かに繁茂するミニ植物園など、「人と水との関わり」に関する複合的な体験を提供する。

昼は生物の活発な行動を観察することができる。子どもから大人まで生物をじっくり観察したり、お気に入りの場所でドリンクを片手にゆっくりと思い思いの時間を過ごすことができる。

夜は照明もトーンダウンし、幻想的な雰囲気に包まれる。月明かりの水辺のような空間で、寝ている生物たちも観察できるほか、パンバルではビールやカクテルも楽しむことができる。

同館には順路がない。生物をじっくり観察したり、お気に入りの水槽の前でのんびりくつろいだり、順路がないからこそ、味わえる楽しみがある。気の向くままに生物を観察して、ゆっくり過ごせる。

ヘコアユ

ヘコアユ(兵児鮎)は、トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘコアユ科ヘコアユ属に属する魚。太平洋西部からインド洋にかけてのサンゴ礁などに生息し、日本では相模湾以南で見かけられる。

頭を下に向けた独特の姿勢で泳ぐことで知られる。ヘコアユの体は細長く、かつ極度に側偏しており、腹部はきわめて薄い。また、歯を持たない。体側面にはほぼ全身にわたり黒い縦帯が走っており、同じヘコアユ科の近縁種ヨロイウオとはこの縦帯の有無で区別される。

和名には「アユ」と付くが、アユの仲間ではない。「ヘコ」は「逆さ」、「アユ」は「歩む」を意味し、その泳ぎ方から名付けられている。

小さく肉が少ないため基本的に食用にはならない。一方、その独特な生態で人気が高く、フィッシュウォッチングの対象となったり、各地の水族館で飼育されたりするほか、個人が観賞魚として飼育することも多い。

関連する記念日として、砂の中から体を出している姿が「1」に似ていることから、同日11月11日は「チンアナゴの日」や「ニシキアナゴの日」にもなっている。

リンクAOAO SAPPOROWikipedia

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カテゴリー「11月の記念日」「今日は何の日

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