1959年(昭和34年)12月1日に南極条約が締結されたことを記念する国際的な記念日。英語表記は「Antarctica Day」である。
この「南極の日」は「良い国際宇宙の統治財団」(Foundation for the Good Governance of International Spaces)が2010年(平成22年)に制定した記念日である。同財団は、イギリス・ガートン(Girton)に本部を置き、2009年(平成21年)2月5日に設立し、2022年(令和4年)7月5日に解散したとの情報がある。
日本では、1911年(明治44年)12月14日、ノルウェーの探検家ロアール・アムンセン(Roald Amundsen、1872~1928年)と4人の隊員が世界で初めて南極点に到達したことに由来して、12月14日が「南極の日」となっている。
国際的には「南極の日」(Antarctica Day)は12月1日となる。この「南極の日」は2009年(平成21年)に南極条約の締結50周年を記念して行われた南極条約サミットの後に定められた。
この記念日の目的は、南極大陸における統治を可能にするための国際的な協力に注目し、教育者に対し教育課程の中に南極についての教育を盛り込むことを促す一つの方策とすることである。
毎年12月1日に祝われ、「ミッドウィンター祭」(Midwinter Day)と並んで南極大陸における主要な記念日の一つとなっている。「ミッドウィンター祭」は、毎年南半球での冬至(北半球では夏至)に当たる6月20日または6月21日に南極大陸のあちらこちらで開催される記念日・祝祭である。
南極条約は、南極地域の平和的利用や科学的調査の自由と国際協力、南極地域における領土主権・請求権の凍結、核爆発・放射性廃棄物の処分の禁止、条約の遵守を確保するための監視員の設置などを定めた多国間条約である。
当時、南極における調査研究に国際協力体制を築いていた日本・アメリカ合衆国・イギリス・フランス・ソビエト連邦(継承国の現ロシア)・アルゼンチン・オーストラリア・ベルギー・チリ・ニュージーランド・ノルウェー・南アフリカの12ヵ国が南極条約を採択した。
関連する記念日として、1月29日は「昭和基地開設記念日」、1月14日は「タロとジロの日」、4月6日は「北極の日」となっている。
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