関西納豆工業協同組合が関西での納豆の消費拡大を目的に、関西地域限定の記念日として1981年(昭和56年)に制定。
その後、東京都荒川区荒川に事務局を置く全国納豆協同組合連合会(納豆連)が、1992年(平成4年)に改めて全国的な記念日として制定。
日付は「なっ(7)とう(10)」(納豆)と読む語呂合わせから。納豆連は、この日とは別に「い(1)と(10)」(糸)と読む語呂合わせから、1月10日を「糸引き納豆の日」としている。
「納豆」は、よく蒸した大豆を納豆菌によって発酵させた日本の発酵食品である。様々なものが存在するが、一般的に「糸引き納豆」を指す。近年では健康食品としても注目を集めている。
納豆には大豆由来のタンパク質やビタミンKが豊富に含まれており、現在でも上質なタンパク質源とも言える。ビタミンKは血液の凝固因子を作るのに不可欠であり、骨タンパク質の働きや骨形成を促進する。
「納豆」の語源は、寺院において金銭や米穀などの出納を行う「納所(なっしょ)」で作られたことに由来する説が有力とされる。その他にも、将軍に納めた豆という意味で「納豆」と名付けられたという説もある。
「納豆」という語句が確認できる最古の書物は、11世紀半ば頃に儒学者・藤原明衡(ふじわら の あきひら)によって書かれた『新猿楽記(しんさるごうき)』であり、平安時代には「納豆」という言葉が存在していたことが確認されている。