大阪府大阪市北区に本社を置く皮膚科学に特化した製薬会社のマルホ株式会社が制定。
日付は夏本番に向けて素足の露出が増える7月で、10を時計回りに90°回すと正面から見た爪が巻いてない正しい爪・指の形に見えることから7月10日を記念日とした。
日本人の約10人に1人が罹患していると言われる巻き爪。巻き爪とはどんな病態なのかを「知る」、痛みを我慢しないで積極的に「治療する」、その後のケアで再び巻き爪になるのを「予防する」ことの重要性を知ってもらうことが目的。
啓発によって巻き爪患者の医療機関への受診を促し、適切な処置を受けることで足の健康を維持してほしいという願いが込められている。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
マルホ株式会社は1915年(大正4年)7月に創業し、1949年(昭和24年)10月に設立した会社。2023年9月時点で資本金は3億8253万6千円、従業員数は1566名、売上高は857億19百万円(2023年9月期)となっている。
同社は医療用医薬品などの研究・開発・製造・販売・輸出入ならびにこれに付帯する業務を手がける。マルホの歴史は、創業者・木場栄熊(こば えいくま)の「薬で社会に貢献したい」という想いから始まり、「あなたといういのちに、もっと笑顔を。」をミッションに掲げる。
同社は巻き爪専門メディア「巻き爪を知る・治す・予防する」を運営する。巻き爪の素朴な疑問を医学的に解説し、巻き爪について知り、症状改善からつま先美人へアップデートするためのヒントなどを届けている。
巻き爪とは、爪の両側あるいは片側の端が内側に向かって強く巻き込んだ状態になる爪の変形のことを指す。足の親指で最もよく見られる。爪を前から見たときにアルファベットの「C」や「J」の字のように見えることが多いが、ホチキスの針のように鋭角に曲がった状態になることもある。
巻き爪になると、足の指が痛くて歩くのが辛くなったり、爪が切りにくくなったりする。また、巻き爪があると恥ずかしいと思い、素足を出すことが多くなる夏には「サンダルを履きたくない」など人には見せたくないと感じる人もいる。
爪の周りのしつこい痛みや爪の変形のために生活に支障があるときには、皮膚科などの医療機関を受診して相談するのがよい。
爪のトラブルは爪だけの問題ではなく、骨格の変形や皮膚の病気と関係している可能性があるので、原因を見きわめて適切な対処をすることが大切である。特に糖尿病をはじめとする全身性の病気を持つ患者さんでは、より慎重に対処する必要がある。
関連する記念日として、4月2日は「巻き爪ケアの日」となっている。また、同社は5月10日を「コメドの日」、5月21日を「ニキビの日」に制定している。