色「赤・黒・白・青」の語源

色は日本産業規格(JIS)において慣用色名として269色が規定されているが、古代の日本では4色しか認識されていなかった。

赤・黒・白・青

その4色が「赤・黒・白・青」であり、これらは現在でいう色ではなく、明るさと濃さで判別されていた。明るい赤と暗い黒、あきらかな白とぼんやりした青、それぞれが対になっている。これらを漢字で表すと「赤・明」「黒・暗」「白・顕」「青・漠」となる。

「顕」は「あらわ」や「けん」と読み、「はっきり見えている」「あきらか」「目立つ」という意味がある。また「顕か」は「あきらか」と読む。「漠」は「ばく」と読み、「ひろい」「はっきりしない」「ものさびしい」という意味がある。

これら4色の名前は、「赤」は「明るい(あかるい)」、「黒」は「暗い(くらい)」、「白」は「はっきりしている」という意味の「しろし」、「青」は「はっきりしない」という意味の「淡い(あわい)」にそれぞれ由来する説がある。

「赤」には「明らかな」という意味もあり、「赤の他人」や「真っ赤な嘘」のような慣用表現として使われる。また「白」には「明るい」や「光り輝く」という意味もあり、「白日」や「白昼」「白熱」のような言葉がある。

古代からあるこれら4色には「赤い」「黒い」「白い」「青い」という形容詞がある。さらに「あかあかと」「くろぐろと」「しらじらと」「あおあおと」のように副詞的な用法を持つ色もこの4色のみである。

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2021/10/23

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カテゴリー「語源・由来

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