「後楽」の地名の由来

東京都文京区にある「後楽」はその町域の大半を東京ドームシティと小石川後楽園が占めている。外堀通りなどの幹線道路が東西南北に走り、その交通アクセスのよさからトヨタ自動車などの有力企業が本社を置いている。

中国の教えに因んだ名前

1629年(寛永6年)、三代将軍徳川家光の勧めで、水戸初代藩主・徳川頼房よりふさがこの地に上屋敷と庭園「後楽園」の建設を始め、二代藩主で「水戸黄門」でおなじみの徳川光圀みつくにが完成させた。「後楽園」の園名は、光圀が信頼を寄せていた明の儒学者・朱舜水しゅしゅんすいの助言で、宋の学者・范文正はんぶんせいの著書「岳陽楼記」の中の語「士はまさに天下の憂に先んじて憂い、天下の楽にれてしむ」から選んだ。現在、上屋敷は東京ドームシティになり、庭園は小石川後楽園として保存されている。後楽園の流水は神田上水から取り入れ、園内を回遊した後、神田川へ流れる構造となっている。


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「後楽」のデータ

人口2,363 人(2012年12月1日時点)
郵便番号112-0004
区域一丁目、二丁目
都営地下鉄三田線「水道橋駅」、都営地下鉄大江戸線「飯田橋駅」
※「後楽園駅」は所在地が文京区春日

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