東京都大田区にある「田園調布(でんえんちょうふ)」は大田区の最西端に位置し、都内有数の高級住宅街として有名で、多くの著名人が暮らしている。
田園調布駅の西側に広がる扇状の街並みが特徴的で、街路樹などの樹木が多く見られる。その一方で、駅の東側は主に商業地区となっている。駅の西側が住宅地区になった理由として、その一帯が台地で土地を確保しやすかったことが挙げられる。
1918年(大正7年)以降、実業家・渋沢栄一(しぶさわ えいいち、1840~1931年)らが設立した田園都市株式会社により「理想的な住宅地」として開発され、「田園調布」と名付けられた。
それ以前は「調布村」といい、自生する麻や苧(からむし:イラクサ科の多年草)の皮を玉川で晒し、砧(きぬた:木や石の台)で打って布を作り府中に献上していた。「調」は「みつき」ともいい、昔の税のことで、貢ぎ物として布を献上していたことが村の名前の由来となっている。
「田園調布」の名が付く町名は「田園調布」の他に、大田区の「田園調布本町」「田園調布南」、世田谷区の「玉川田園調布」がある。
田園調布が住宅地として開発された理由の一つとして、大正初期の当時、近代化の影響で東京中心部の人口が急増していたことが挙げられる。そして、都心から離れた郊外でまだ開発の進んでいない主に畑だったこの地が、快適に暮らせる理想の街として開発された。
田園調布の街はイギリスのガーデンシティー(庭園都市)を参考にしており、田園調布の「田園」の名前の由来にもなっている。ガーデンシティーとは、汚れた都会を離れて郊外に自然豊かな街をつくる都市計画で、産業革命後の19世紀にイギリスで生まれたとされる。
また、田園調布駅周辺は放射状の美しい並木道が特徴的で、これはフランス・パリの凱旋門(がいせんもん)のエトワール式道路周辺を参考にしたと言われている。
人口 | 8,342 人(2012年1月1日時点) |
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郵便番号 | 145-0071 |
区域 | 一丁目~五丁目 |
駅 | 東急東横線・東急目黒線「田園調布駅」、東急東横線・東急目黒線・東急多摩川線「多摩川駅」 |
人口 | 3,760 人(2012年1月1日時点) |
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郵便番号 | 145-0072 |
区域 | 田園調布本町のみ |
駅 | 東急多摩川線「沼部駅」 |
人口 | 1,681 人(2012年1月1日時点) |
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郵便番号 | 145-0076 |
区域 | 田園調布南のみ |
駅 | なし |
人口 | 2,231 人(2012年1月1日時点) |
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郵便番号 | 158-0085 |
区域 | 一丁目、二丁目 |
駅 | なし |