「広尾」の地名の由来

東京都渋谷区にある「広尾(ひろお)」は、同区の南東部に位置し、地名や町名の他、東京メトロ日比谷線の駅名にもなっている。

西部は同区東(ひがし)に、南部は渋谷川を境界として同区恵比寿に、東部は港区南麻布に、北部は港区西麻布および南青山に接する。

広大な原野があった場所

昔はこの地に多くのツクシ(土筆)が生えていて「土筆ヶ原(つくしがはら)」と呼ばれていたが、広大な原野だったこの地は後に「広野」となった。また、「広尾原(ひろおのはら)」とも呼ばれ、やがて「広尾」となったという説がある。

江戸時代、広尾原は渋谷村の一部で、鷹狩りをする鷹場だった。また、1668年(寛文8年)にこの地の一部に町屋が建設され、渋谷広尾町が発足したとの情報がある。

1870年(明治3年)に渋谷広尾町は渋谷広尾町・渋谷上広尾町・渋谷下広尾町に三分割され、その後の再編を経て、1966年(昭和41年)の住居表示の実施により、現在の広尾一丁目~五丁目が成立した。

日比谷線の広尾駅(所在地は港区南麻布)は1964年(昭和39年)に開業。施設としては、駅前にある広尾商店街や、病院の日本赤十字社医療センター、私立大学の聖心女子大学、大規模高級マンションの広尾ガーデンヒルズ、日本画専門の山種美術館、チェコやクロアチアの大使館などがある。

「広尾」のデータ

人口15,942 人(2015年10月1日時点)
郵便番号150-0012
区域一丁目~五丁目
東京メトロ日比谷線「広尾駅」

リンク渋谷区Wikipedia

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