「千駄ヶ谷」の地名の由来

東京都渋谷区にある「千駄ヶ谷(せんだがや)」は、同区の北東部に位置し、地名や町名の他、駅名にもなっている。

現在の千駄ヶ谷の町域は、千駄ケ谷駅周辺から、北部は新宿駅南口付近、西部は代々木駅東口付近までである。なお、町名は小さい「ヶ」で、駅名は通常の「ケ」を採用している。

町域の北西部は新宿区新宿に、西部はJR山手線・JR中央本線などの線路を境に渋谷区代々木に、南部は渋谷区神宮前に、東部は明治神宮外苑がある新宿区霞ヶ丘町にそれぞれ接する。また、町域の北東部は新宿御苑敷地の一部を成し、新宿区内藤町に接する。

千駄の萱が取れた場所

「千駄ヶ谷」の地名の由来については諸説あり明確ではないが、かつてこの辺りは多くの萱(かや:茅)が生えており、一日に千駄の萱が刈り取れたことに由来する説がある。「千駄萱」が後に「千駄ヶ谷」と表記されるようになったという。

「駄」は「馬一頭が背中に積む荷物の重さの単位」で、「千駄」は「とてもたくさん」という意味である。

また、室町時代に江戸城を築城したことで有名な武将・太田道灌(おおた どうかん、1432~1486年)が巡視の際に、谷間に稲が千駄もあったことに由来する説がある。

その他に、この谷で千駄の木を焚いて雨乞いをしたことに由来する説もある。

千駄ヶ谷村は1907年(明治40年)に町制を施行して、千駄ヶ谷町となった。その後、千駄ヶ谷町は1932年(昭和7年)に東京市に編入され消滅、千駄ヶ谷町・渋谷町・代々幡町の区域をもって渋谷区となった。

現在の千駄ヶ谷には、住宅地や一般的なオフィスビルの他にも、東京体育館、国立能楽堂、東京・将棋会館、津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス、NTTドコモ代々木ビル(通称:ドコモタワー)などの施設がある。

「千駄ヶ谷」のデータ

人口10,156 人(2015年10月1日時点)
郵便番号151-0051
区域一丁目~六丁目
JR中央・総武線「千駄ケ谷駅」、都営地下鉄大江戸線「国立競技場駅」
※ただし、国立競技場駅の所在地は新宿区霞ヶ丘町

リンクWikipediaコトバンク

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カテゴリー「渋谷区の地名の由来」「東京の地名の由来

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